ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領が婚姻の平等を求めた署名嘆願に応え、同性カップルの権利保障に道を開く方針を明らかにしました。
同性婚を合法化するにためには憲法の改正が必要で戦争が続く間は不可能だとしながらも、政府は人権と自由を保障する観点から男女の婚姻と同等の権利を認める「シビルパートナーシップ法」の合法化によって解決策を見出したいと大統領は述べました。
ウクライナではロシアによる侵攻の長期化によってLGBTQの従軍者が増え、結婚した市民と同等の法的保護を認めるとう求める声が強まっていたそう。
同性パートナーが戦死しても法的な婚姻関係がないため、パートナーが最愛の人の遺体を引き取れないなどの問題が生じています。
6月3日に「今の私たちには、毎日が人生最後の日となるかもしれません。どうか、同性カップルにも正式な家族の証明を与えてください。同性カップルも伝統的なカップルと同じ権利が必要なのです」と訴え、同性婚の合法化を求めるオンライン嘆願書が大統領の公式サイト上に公開され、これまでに2万8000以上の署名が集まりました。署名が2万5000を超えると大統領は請願の内容を検討する義務が生じます。
ゼレンスキー大統領は大統領府の公式サイトへの投稿で署名を寄せた2万8000の人余の積極的な行動に謝意を表し、「ウクライナ憲法によると結婚は女性と男性の自由な同意に基づくとされている。厳戒令あるいは非常事態が続く間はウクライナ憲法の改正はできない」としながらも、
閣僚と連携して国民全員の権利と自由を保障すると強調し、
「現代世界において、民主主義社会の水準は、全国区民の平等な権利保障を目指す国家の政策を通じて測られる」と述べました。
【PRIDE JAPANより引用】
署名に対して、真摯に、前向きに対応する姿勢はとても素晴らしいと思います。
日本でもこのように謝罪するだけでなく、真摯に対応することが必要なのかもしれません。