LGBTへの理解を求めてアニメ3部作制作 北九州市

北九州市がLGBTなど性的少数者への理解を深めてもらおうと制作している3部作のアニメーション動画の完結編が1月に完成しました。

誰もが自分らしく生きられる社会にするにはどうしたらいいか。視聴した人に自ら考えてもらうきっかけにと結末に工夫を凝らしたそうです。

完成した動画は市人権推進センターのゆるキャラのモモマルくんの新しい友達にトランスジェンダーのオオカミちゃんが加わるというストーリーです。

男の子として生まれたオオカミちゃんは花飾りをもらって喜んだり、隠れてスカートを履いたりして、一部の友達から「男の子のくせに」といじめられますが、

モモマルくんの「男らしいとか女らしいとかじゃなくて『自分らしい』ことが一番大事」という言葉がきっかけで次第に仲良くなっていきます。

オオカミちゃんにはトランスジェンダーであることに理解を示す母親と、対照的に受け入れられずに「強くて男らしい息子が欲しかった」という父親がいます。

動画はモモマルくんら友達の励ましに背中を押されたオオカミちゃんが、母親と一緒に父親と対話しに向かう場面で終わります。

市の担当者は、「現実には、簡単に周囲の理解を得られない人もたくさんいる。前向きな予感をさせつつ、あえてはっきりハッピーエンドにしなかったのは『明るい未来にするためにはどうしたらいいか』を見た人に考えてもらいたかったから」と話しています。

すでに北九州市の公立、私立小中学校や特別支援学校の授業に1部と2部は授業に活用しているそう。

動画はYoutubeの北九州市人権推進センター公式チャンネルで公開されており、視聴が可能となっています。

【朝日新聞デジタルより引用】

見た人にどうすればいいかを考えてもらう動画というのは非常に価値があると思います。

色々な意見、価値観を持った人が見て、意見を交換することができればより理解も深まると思います。

ぜひ皆様も見ていただければと思います。

この記事を書いた人

comingin

初めまして。comingin の管理者です。