日本に多くの感動を生んだ東京五輪。
性的少数者であることを公表して参加した選手が過去最多の160人を超えました。
歴史上これまでで最も多様性ある大会を主催した日本ですが、諸外国に比べ日本は同性婚をまだ認めていないことなど、社会的変化の遅れが際立つことになりました。
女子フェンシング元日本代表の杉山氏は多様性が進んだ今回の五輪を高く評価しています。心と体の性が一致しないトランスジェンダーの活動家でもある同氏は若いころを振り返り、かつて差別的な言葉が飛び交うことが当たり前だったスポーツの世界は大きく変わったと指摘しています。
10歳でフェンシングを始め、頭角を現し女子日本代表に選ばれるまでになった杉山氏だが、女子の試合に出場することに葛藤を覚え、25歳で引退をしています。フェンシング自体は好きだったが、居場所を見つけることができなかったと同氏は語っています。
多くの活動家が日本はLGBTQ問題については遅れていると指摘しています。
今回の東京五輪をきっかけに日本でも前向きに議論がなされ、世論の認識と支持が高まればと期待しています。
【The Asahi Shimbun GLOVE+より引用】
今回の東京五輪がこれまでの五輪の中で最も多様性のある大会になったことはとても名誉なことです。これをきっかけに国内の仕組みや世論に前向きな変化が起きればいいですね。