トランスジェンダーを公表している仲岡しゅん弁護士(大阪弁護士会)に殺害予告のメッセージを送ったとして、脅迫罪に問われた無職の男(39)に対し、大阪地裁は11日、懲役10カ月(求刑懲役1年6カ月)の実刑判決を言い渡した。
角田康洋裁判官は
「被害者がLGBTに関して被告と異なる意見を表明しているとして脅迫に及んだ。身勝手な考えに基づく犯行だ」
と述べた。
判決によると、男は昨年6月3~5日に計9回、仲岡弁護士が所属する法律事務所のホームページの問い合わせフォームから「メッタ刺しにして殺害する」などと送信した。
角田裁判官は
「生命さえも猟奇的に脅かそうとする内容も含まれ、被害者に与えた恐怖心は大きい」
と指摘。前科なども踏まえ、実刑が妥当と結論づけた。
角田裁判官は男に対し、
「あなたがお話しした『二度としない』という気持ちを忘れずにいてください」
と説諭し、
男は「はい」と答えてうなずいた。
【朝日新聞デジタルより引用】