「性的少数者についての勉強会で神戸市議が差別的な発言を受けた」
先月、当事者からこのような相談が神戸市の人権推進課に寄せられたそうです。
連絡を受けた議員らは謝罪をしましたが、同時に
「悪気はなかった。これで溝ができるのは残念」と困惑している。
相談したのは神戸市出身でトランスジェンダーの当事者である清水展人さん。
性的少数者への理解を深めてもらおうと各地で公演活動などをしてきました。
13日に市議会の野党会派「つなぐ」の5人が開いた勉強会で話をする中で差別的な発言を受けたと言います。
清水さんによると、女性として生まれ、戸籍を変えるまでに経験した苦労などを話していたところ、
「あなたが男なんか、女なんか、そこが問題や」と遮られたそう。
その後も他の議員から「性的少数者が障害でないと言うならどう分類したらいいのか」
「女性に対するセクハラには気をつけるが、僕が清水さんにボディタッチをしたらどうなのか」
などの質問をされたといいます。
清水さんは「あまりに配慮のない発言を繰り返され、苦しくなってしまった」
「苦しんでいる人に寄り添う気持ちがないと感じ、悲しさと悔しさがあふれてきた」と話しています。
勉強会での発言に関する取材で野党会派の浦上議員は
「傷つけてしまったと知り驚いた。当事者のことを深く知りたい気持ちから質問したが申し訳なかった」と釈明しており、
ボディタッチに関する質問をした香川議員も
「率直に意見交換をして当事者にしか分からない感情などを聞きたかったが、配慮が足りなかったことは反省している」
と話しています。
しかし、両議員は同時に戸惑いも見せており、
「LGBTについて理解がない人もたくさんいる中で、距離を縮めるためには率直な意見を交わすことも必要だと思う。そのやりとりが批判されるのであれば、トラブルを避けるため当事者とは距離を取らざるを得なくなってしまう。どうすれば良かったのだろうか」と話したそうです。
【朝日新聞デジタルより引用】
配慮に欠けた発言は許せるものではないと思いますが、それはLGBTQに関する理解が足りていないという事だと思います。
もちろん理解不足だからと相手を傷つけるような発言はもちろんしてはいけないと思います。
より早く理解が社会に広がって、このような事が起きないようになればいいなと強く感じました。