通常国会で提出が見送られた「LGBT理解増進法案」。
一部の保守派が「種の保存に背く」などと発言し、批判されることがありました。
なぜこういった発言が出てしますのか? 男性学第一人者である田中俊之氏はインタビューで語っています。
Q. なぜこのような差別的な発言をしてしまうのでしょうか?
A. 彼らの発言の根底には「家族崩壊=国家の危機」という大前提があります。その家族愛は異性愛者を前提としてもので、人は結婚して子をなし同じ性を名乗るべきでそれが家族であるという考え方に基づいています。
こうした考え方の人は一定数いて、実際LGBT法も選択的夫婦別姓も反対しているメンバーはほぼ共通です。それは日本の伝統的家族像とは違い、伝統や家族の崩壊を防がなければいけない。
そう考えているようですが、それは単なる思い込みで事実とは明らかに異なります。
保守派の方々が抱く家族像と比べ現代の家族像を「昔の家族は暖かった、今は冷たい」と嘆いていますが、実際にはそういう問題ではありません。暖かいとか冷たいとかではなく、産業構造が変わったから家族の在り方も変わっただけなのです。
【President Onlineより引用】
保守的な意見をお持ちの方も、国を想う心は同じだと思います。
古き良き時代に思いをはせることも良いかと思いますが、現代の人々がどう思っているのか、どうしてほしいのかという所に焦点を当てて議論をし、多くの方が理解、納得する形で法案が提出されればと思います。